平成16年に全国で起こった侵入窃盗は29万601件*。実に2分に1件の頻度で日本のどこかで、ドロボウが笑っているという計算です。そのうち最も多い11.1%の発生件数を占める東京では、侵入窃盗の6割以上が不在時を狙った「空き巣」と報告されています**。
他にも就寝時に侵入する「忍び込み」や、皆が家の一ヵ所で食事をしている隙に侵入する「居空き」などという大胆な犯行も起こっています。しっかり戸締りしたつもりが、ドロボウが隙入る侵入経路が、確実にあるということです。
* ** 警視庁
実際には、ピッキングやサムターン回しといった玄関の鍵を狙った巧妙な侵入手口による犯行は、ごくわずかなのです。警視庁では平成17年上半期に都内で発生した侵入窃盗の61.9%は「ガラス破り」と発表しています。
■防犯の盲点、ガラスの被害状況
ピッキング被害が目立って報じられたマンションなどの中高層住宅ではサムターン回しが13.4%と、一戸建て住宅に比べてはるかに多くなっていますが、それでも36.6%は「ガラス破り」と、防犯の盲点はいずれも「ガラス」であることに違いはないのです。
ガラスを破っての侵入手口には、大きく分けて「こじ破り(三角破り)」、「打ち破り」、「焼き破り」の3つの方法があります。
- こじ破り
- 窓の錠(じょう)部分のガラス溝にドライバーなどの道具を差し込み、こじるようにして小さな穴を開け、そこから指や棒などを差し込んで解錠する方法。
- 打ち破り
- バールやハンマーなどの道具やブロックを叩きつけてガラスを破壊する方法。
- 焼き破り
- 錠回りのガラス面をライターなどの火であぶり、そこに水をかけて急激な温度変化を起こし、ガラスに穴を開ける方法。
■破られないガラス、という防御
窓やガラス戸からの侵入を防ぐため、サッシを固定する鍵を増設したりといった対応が一般に考えられていますが、もっとも効果的なのは「窓を破らせない」ことです。侵入者は侵入を試みて5分間それを達成できないと、多くの割合で侵入を諦めるといいます。近所に音も聞こえてしまいますし、姿を見られる危険が高まるのを避けるためです。
5分以上、打ち破りや焼き破りに耐えられるガラスにすること。それを実現する「防犯用ガラスフィルム」にいま、注目が集まっています。コラボのスコッチティント/Scotchtint スーパーセキュリティシリーズは、「こじ破り」「打ち破り」「焼き破り」に対して、5分以上の抵抗性能を示すことが、性能実験で証明されています。
■会社・事務所被害も12.5%の被害状況
最後に、侵入窃盗の場所別発生状況を見てみますと、一戸建てや高層住宅など住宅全体で7割を占める一方で、会社・事務所が全体の12.5%を占めて2位となっています。特に夜間に人気が少なくなるオフィス街などでは、セキュリティ対策は非常に重要なのです。
【防犯性能の高い建物部品とは?】
<試験項目と抵抗時間>
- 「ウィンドウフィルムの防犯性能の試験に関する細則」に定める試験項目の打ち破りについて8回以上、こじ破りおよび焼き破りについて5分以上の抵抗性能を示した。
- 素材(ポリエステル)で、厚さが同等以上であるものも防犯性能の高い建物部品に該当する。
- 防犯性能の高い建物部品(防犯建物部品)
- 建物への侵入犯罪の防止を図るため、警察庁および関連省庁と建物部品関連の民間団体から成る「防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議」が平成14年11月に設置されました。この会議が定めた試験基準に基づいて選定された防犯性能の高い建物部品は、警察庁より「防犯性能の高い建物部品目録」として公表されています。この製品を防犯性能の高い建物部品(防犯建物部品)といいます。防犯建物部品には、左図のCPマークが表示されます。
<付帯条件>
- 窓サッシには、サブロック付クレセントと補助錠を合計2箇所以上取り付けてあり、かつ施錠されていること。
- ウィンドウフィルムを貼付するガラスは、フロートガラス5mm以上の厚さのものとする。なお、複層ガラス等に使用する場合も、5mm以上の厚さのフロートガラスに貼付すること。
- ウィンドウフィルムの貼付に用いる接着剤は、ウィンドウフィルム工業会が指定できるものとする。
- 上記のほか、施工・仕様に関する条件については、ウィンドウフィルム工業会が規定・推奨する基準によること。
高い防犯性能を誇るガラスフィルム
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